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こんにちは、「SEIN TIMES」(NTTファシリティーズ総研)メール事務局です。
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米国における構造設計システム見聞録‐サンフランシスコを訪問して
【第6回】米国における構造解析ソフトの開発動向
第6回は、米国における構造解析ソフトの開発動向について、今回見聞してきた範囲でお話します。
最初の話題は、米国においても性能規定型設計法(Performance based design)を普及させようとする動きがあることです。
ご存知かもしれませんが、米国の耐震設計法は、日本のように1次設計(許容応力度設計)、2次設計(保有水平耐力の確認)という構成ではなく、最大の地震荷重に対してのみ耐震性能をチェックすることを基本としています。
具体的には、線形弾性解析結果により部材各部が終局強度以下であることを確認するというものです。
この設計法では、大地震時の建築物の性能を適切に評価することができません。
少し乱暴な言い方になりますが、日本における新耐震設計法以前のやり方と同じということになります。
米国において、関連する学会等が性能規定型設計法を推進しているという話は聞いたことがありませんが、ソフトメーカーが率先して性能規定型設計法を普及させようとする動きがあります。
もちろん、性能規定型設計のためには弾塑性解析プログラムが必須となり、ソフトメーカー自らが設計法を普及させることで荷重増分解析ソフトなど新規商品の販売も目論んでいるようです。
次に、第2回でも触れた接合部など細部の解析についてです。
米国では、日本以上に細部の解析・設計に手間を掛けていることから、そのための弾塑性解析ができる有限要素解析プログラムの開発も盛んです。
SAP2000は、日本でもポピュラーですが、最近類似のプログラムがいくつかリリースされているようです。
それに伴い、設計者もより自分のスタイルに合ったものを選択できるようになってきているようです。
今回、訪問先のコンサルタント会社でSAP2000での弾塑性解析例を見せていただきました。
有限要素法による弾塑性解析では、イテレーションによる収束の速度や精度が重要になりますが、現状のバージョンはそのあたりのパフォーマンスがかなり向上しているように見受けられました。
今回、最後にお話したいのはAPI(Application Programing Interface)についてです。
APIとは、あるソフトウェアの機能や管理するデータなどを、外部の他のソフトから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のことです。
簡単に言うと、構造解析ソフトの場合、そのソフトが持っている解析機能はそのまま使って、入出力部分のみ設計者が使いやすいようにカスタマイズするというものです。
米国では、特にAPI に対するニーズが大きいようです。
現にプログラムに関するスキルが高い設計者などは、自らインターフェース部分を作成し、それを業務に活用しています。
そういった点では、先に触れたOpenSeesはそれに打って付けのシステムといえるでしょう。
米国で販売されている構造解析プログラムでは、構造設計者のカスタマイズを認めているメーカーもあるようです。
自分に合ったものにカスタマイズできるというのは、ソフトの究極のあるべき姿でしょう。
日本でもそういった方向に進むよう、私達も今後努力して行きたいと思います。
【第7回 おわりに 】につづく
(EHS&S研究センター上級研究員 兼 建築構造技術本部長 齊藤賢二)
テクニカルコンテンツ「解析手法の高度化を踏まえた耐震設計法の将来展望」
(北海道大学・名誉教授 石山祐二)
北海道大学・名誉教授 石山祐二先生にご協力頂き、解析手法の高度化を踏まえた耐震設計法の将来展望について、全6回の内容をテクニカルコンテンツとして順次掲載しています。
第3回は「(耐震)壁を有効に活用しよう!」です。
是非、ご覧ください。
↓↓↓
https://www.sein21.jp/NewSeinWeb/TechnicalContents/Ishiyama/Ishiyama0103.aspx
SEIN Pile(杭・基礎梁設計支援プログラム)の開発状況について
杭・基礎梁設計支援プログラムのSEIN Pileも次の開発を進めております。
■既成杭の直接入力機能
データベースに無い既成杭の断面性能を直接入力し、鉛直支持力、許容応力度断面検定、終局時検定ができるようにします。
仕様を簡単にご説明しますと、
1.設計用許容鉛直支持力を直接入力できるようにします。
2.断面諸元を直接入力できるようにし、M-N相関をSEIN Pileが自動計算します。
※現時点の開発の進捗状況で、9月~10月頃にリリースできる予定です。
(開発状況により変更になる可能性があります)
SEIN La CREA Premium お試しキャンペーン
64bitOS専用プログラム SEIN La CREA Premiumのお試しキャンペーンを実施中です。
高速演算処理により、より早い解析を実現しています。
この機会に、是非お申込下さい。
●申込期間
2015年8月31日まで
●キャンペーン内容
SEIN La CREA Premiumを30日間無料でお試し頂けます
●キャンペーン対象
SEIN La CREA / CREA-CE / CREA-LEを所有のユーザー様
●申込方法
下記事項を記載の上、メール support@ntt-fsoken.co.jp よりお申込下さい。
メールタイトル『Premiumお試しキャンペーン』
・会社名
・申込者氏名
・電話番号
・貸出開始希望日
●注意事項
・Windows 64bitOS専用のプログラムです
・既にSEIN La CREA Premium / CREA-CE Premium所有のユーザー様は申込頂けません
・SEIN La CREA-CE、CREA-LEのユーザー様へは、SEIN La CREA-CE Premiumをご提供致します
・計算書のヘッダーは「DEMO版」と出力されます
ご不明な点などございましたらお問合せ下さい。
■お問い合わせ
マーケット開発部 TEL.03-5806-2034
E-mail:support@ntt-fsoken.co.jp
Super Build/SS3からSEIN La CREAへのデータ変換プログラムについて
現在、Super Build/SS3(ユニオンシステム株式会社)からSEIN La CREAへのデータ変換プログラムを開発中です。
Super Build/SS3のデータをSEIN La CREAのデータに変換します。
(※双方向変換ではございません)
先行する第一弾のリリースでは、SEINの「建物DBモード」に関連するデータを変換できるようになります。
例えば、SS3を使い慣れている方には、次のような利用方法もあります。
屋根にトラス架構がある建物をモデル化される場合、
① SS3でトラス部分をH鋼等でモデル化し入力
② SS3で概略検討、トラス部分以外の仮定断面決定
③ SS3でCSVファイル出力
④ データ変換プログラムでCSVファイルをCREAデータに変換
⑤ CREAでトラス部分を、建物形状どおりに入力
⑥ CREAで形状通りの応力状態を確認!
このように形状通りの応力をバックデータとして確認しておくなど、
安心、安全の建物検討へのお役に立てればと思います。
データ変換プログラムは、業務効率化についてお客様のご要望から生まれた変換プログラムです。
●Super Build/SS3 →(データ変換)→ SEIN La CREA
第一弾リリース予定内容 「建物DBモード」建物情報に該当する項目を変換
商品に関する詳細、ご興味のある方は下記までご連絡ください。
■お問い合わせ
マーケット開発部 TEL.03-5806-2034
E-mail:support@ntt-fsoken.co.jp
Microsoft Windows10 への対応について
今月末にMicrosoftのWindows10のリリースが予定されております。
SEIN FAMILYをご利用のコンピュータにつきましては、弊社製品の動作試験が終わるまでWindows10 へバージョンアップせずに運用されることをお勧めいたします。
■お問い合わせ
マーケット開発部 TEL.03-5806-2034
E-mail:support@ntt-fsoken.co.jp
省エネルギー推進の取り組み
企業の社会的責任の一つである地球温暖化防止対策の一環として、さらには省エネルギー・節電として、今年もクールビズを実施しています。
弊社では以下の夏季期間における服装を、ノーネクタイ、ノー上着にて業務させて頂きます。
実施期間:2015年5月1日(金)~ 終了時期未定
ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
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