ホーム   SEIN TIMES   2015年6月15日号

SEIN TIMES 2015/6/15

お客様各位

こんにちは、「SEIN TIMES」(NTTファシリティーズ総研)メール事務局です。

ご登録の皆様へ、メールマガジンをお届けします。

I N D E X

◆◇ 米国における構造設計システム見聞録 ― サンフランシスコを訪問して ―
   (EHS&S研究センター上級研究員 兼 建築構造技術本部長 齊藤賢二) ◇◆

   →  【第4回】Open Seesとは

◆◇ テクニカルコンテンツ「解析手法の高度化を踏まえた耐震設計法の将来展望」 ◇◆

   →  第2回 新耐震の地震力の与え方と$\small A_i$分布

◆◇ SEINオペレーションセミナー 入門編 <東京会場> ◇◆

   →  6/17東京 申込を締め切りました。

◆◇ SEIN La CREA機能追加版およびPremium版の改造実施中!! ◇◆

   →  2015年夏頃のリリースを予定

 ◇ セミナー、講師派遣について

 ◇ 省エネルギー推進の取り組み

 ◇ SEIN WEBメールサービスの登録はお済みですか?

「米国における構造設計システム見聞録 ― サンフランシスコを訪問して ― 」
【第4回】Open Seesとは

第4回は、Open Seesについてお話しします。

Open Sees(Open system for Earthquake Engineering Simulation)とは、地震工学におけるシミュレーションをサポートするためのオブジェクト指向型有限要素解析フレームワークです。

Open Seesは、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)のG.L.Fenves教授を中心に開発が進められてきました。

Open Seesでは、解析機能をすべて網羅した実行形式の解析プログラムだけ一方的に提供するということではなく、開発中のソースコードも公開しながら開発を進めていく、オープンソース型の開発が採用されています。

プログラムのソースコードは、UCBの付属機関であるPEER(Pacific Earthquake Engineering Research Center)のホームページで公開されていて、各地に広がる研究者やエンジニアがお互いに情報共有しながらフレームワークの開発を進めています。

簡単に言うと、Open Seesは誰でも無料で自由に使える汎用有限要素解析プログラムで、そのソースコードも自分用に自由に書き換え利用することが可能ということです。

また、ソースコードの提供やそれらに対する質問意見も自由に発信、共有することができます。

日本の大学にも、これに参画されている先生がいらっしゃいます。

今回は、Open Sees専任管理者のFrank Mckenna氏から直接お話を伺うことができました。

ヒアリングのポイントは以下の通りです。

Open Seesは、NEEs(Network for Earthquake Engineering Simulation)、PEER、NSF(National Science Foundation)からの資金により運営されている
1995年開発開始
毎年1万回以上ダウンロードされている
利用頻度が高い国は順に、米国、中国、イラン、日本での利用頻度は低い
プログラムの無断での商用化は禁じられている
実プロジェクトの解析にも利用できるが、結果については設計者責任
強制ではないが、本システム利用者は不具合や改良意見を管理者への報告が求められている

皆さんも、PEERのホームページから実行形式のファイルをダウンロードし、試しに使ってみては如何でしょうか。

日頃使いやすいソフトに慣れている方にとっては、インターフェースの部分がまったく用意されていないのでちょっと戸惑うかもしれません。

日頃使いやすいソフトのお陰でいかに助かっているかを再認識していただけるのではないかと思います。

無料のソフトとはいえ、インターフェースの部分がまったく充実していないことから、一般にはあまり利用されていないようです。

しかし、大学の研究でOpen Seesを利用したことがあるエンジニアは、その後実務でも結構活用しているようです。

使い難い面はあるけれども、中身がわかっているという安心感や何か不具合が発生した場合でも比較的対処が容易であるということではないかと思われます。

本システムの商用化は原則禁止されていますが、ソースコード提供者の了解が得られた場合などは、商用化も不可能ではないようです。

現に、Open Seesを解析エンジンとして自らインターフェースを開発し商品化しているケースもあるようです。

【第5回 Open Seesの将来展望】につづく

(EHS&S研究センター上級研究員 兼 建築構造技術本部長 齊藤賢二)

テクニカルコンテンツ「解析手法の高度化を踏まえた耐震設計法の将来展望」
(北海道大学・名誉教授 石山祐二)

北海道大学・名誉教授 石山祐二先生にご協力頂き、解析手法の高度化を踏まえた耐震設計法の将来展望について、全6回の内容をテクニカルコンテンツとして順次掲載しています。

第2回は「第2回 新耐震の地震力の与え方と$\small A_i$分布」です。

是非、ご覧ください。

   ↓↓↓

https://www.sein21.jp/NewSeinWeb/TechnicalContents/Ishiyama/Ishiyama0102.aspx

SEINオペレーションセミナー 入門編 <東京会場> 満員御礼

6月17日(水)に開催予定のSEINオペレーションセミナー入門編は、定員に達しましたのでお申込みを締め切りました。

お申込みありがとうございました。

次回は7月に開催予定です。

日程が決まりましたらご案内致します。

SEIN La CREA機能追加版およびPremium版の改造実施中!!

6/1発行のSEIN TIMESでもご案内しましたが、今年度も引き続き、SEIN La CREA機能追加版およびPremium版は機能アップするよう取り組んでいます。

ご紹介した内容は、夏頃に完成を予定している項目です。

1.入力データを軽くする

重くなってしまった入力データの容量を軽くする仕掛けを作っています。

現在のSEINは、トライ&エラーによって形成された情報が蓄積され、データ容量が大きくなる傾向があります。

立体解析するうえで、避けれない問題でした。

そこで、重くなった!と感じた時、入力データを現在の情報によって再形成しなおす仕組みを作ることで、データ容量が軽くなる仕掛けができる予定です。

サポート担当としても待ち遠しい機能ですが、実現できる見通しがたってきました。

試験をしっかり実施したいため、夏の後半になると思いますが、準備が出来次第リリースする予定です。

2.露出柱脚の耐力を考慮する

在来の露出柱脚は、剛性は考慮していても耐力は考慮していませんが、既製品柱脚と同様に在来の露出柱脚においても自動的にMNインタラクションを考慮できるようにします。

3.露出柱脚の検討にブレース応力を考慮(保有水平耐力計算)

既製品柱脚と同様に、在来の露出柱脚においても保有水平耐力計算での柱脚検討時にブレースの応力を付加して検討できるようにします。

ご紹介した内容は検討および実施中の一部です。

この他、まだまだたくさん検討段階のものがありますが、仕様が固まり次第、皆様にご紹介できると思います。

SEINはまだまだ変わりますのでご期待ください。

※新しい構造関係技術基準解説書に関連した改造も予想されます。

 上記項目は、予告なく変更することがあります。

セミナー、講師派遣について

弊社では、各地域や協会とも連携し、講師の派遣やセミナーを実施しております。

ご要望ございましたらお問合せ下さい。

■お問い合わせ

 マーケット開発部 TEL.03-5806-2034

          E-mail:support@ntt-fsoken.co.jp

省エネルギー推進の取り組み

企業の社会的責任の一つである地球温暖化防止対策の一環として、さらには省エネルギー・節電として、今年もクールビズを実施致しています。

弊社では以下の夏季期間における服装を、ノーネクタイ、ノー上着にて業務させて頂きます。

実施期間:2015年5月1日(金)終了時期未定

ご理解とご協力をよろしくお願い致します。

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